クリスマスを考察する

この前の日曜日は、息子の4歳の誕生日でした。

4歳ともなると誕生日プレゼントもごまかしが効かなくなり
昨年まではスーパーとかで売っている仮面ライダーの変身ベルト
(1000円くらいのちゃっちいの)で大喜びしておりましたが、
今回は事前から「音がちゃんとなるやつが欲しい」との
リクエストが出てきました。

という訳で今年は仕方なく(まあ、私は嫌いじゃないので良いですが)
本物(バンダイ)の変身ベルトをプレゼント。

渡した瞬間の狂喜乱舞っぷりをみたら、ああやっぱりこっちでよかったな
と思えたものでした。

 

 

で、ここからが本題なんですけど。

 

いいんですよ、誕生日はね。

誕生した日。
生まれてきてくれたことに感謝する日。
また一年絶って大きく育ってくれたね、ってお祝いする日。

 

だからその時くらい、一年に一回くらいは好きなものを

買ってあげたいよね。


だがしかし、来月にはもうクリスマスですよ。

誕生日に好きなものを買ってもらえて、
まだその余韻に浸っている間にもうクリスマス。

 

そもそも論で、なぜに浄土真宗を信仰している我が家が
クリスマスに子供のプレゼントを用意しなければならんのか
という話もあるんですけど、
さすがに現代の日本に置いて、クリスマスに子供が何も買ってもらえない
というのは村八分にされてしまう可能性がございますので、
まあそれは百歩譲って良いとしましょう。

 

問題は、「サンタシステム」なんですよ。


昨今、小さいお子様をお持ちのほぼ全てのご家庭で導入されているという
この「サンタシステム」。

 

一昔前は(私の幼少期は)、寝る前に手紙を書いて枕元に置いておく
なんていう本番前の一発勝負、ギャンブル的な要素が強かったですが、
昨今は事前に親が子供にリサーチをして確実に欲しいものを事前にゲット
するという流れにかわり、そのためおもちゃ屋さんも11月から
クリスマス商戦が始まり、1ヶ月前に買えば30%オフとかで購買欲を煽ったり。

 

 

・・・批判覚悟で聞きますけど、

 

サンタって要ります?


もうそろそろ止めたほうが良くないですかね?
このシステム。

 

今どきのおもちゃって平気で1万とか越えてくるし、
そんな高価なものを縁もゆかりも無いサンタとかいう
謎の老人がなんの見返りも求めずに配りに来るって、
ちょっと怖くないっすか?

 

それよりも何よりも、その高価なおもちゃを買ったのは
サンタとかいう老人ではなく、
家族のために寝る間も惜しんで一生懸命働いたお父さんと
お母さんの努力の結晶であり、我が子への愛情以外の何物でも無い訳です。

 

子供にとっても、あったことも無い素性のわからない金持ちの老人
から受け取ったプレゼントと、
大好きなお父さんお母さんから頂いたプレゼント、
どっちを大切に使うのでしょうか?

 

モノを大切にすること、それはサンタから学ぶわけではなく
躾として親が子に教えてあげることだと思うのです。


昨年の話ですが、小学生になる長女にそれとなくサンタに
何をお願いするかを聞いてみたところ、

プリキュアMAXハートのおもちゃが欲しい」と。

 

それ、10年も前に終わってる番組ですけど、と。


必死になってネットでそのおもちゃを探しましたがどこにも見当たらず。

かばんの中も、机の中も、探したけれど見つからないのに。


・・・嗚呼、ごめんよ、長女。
サンタは有能ではなかったよ。
夢を壊してごめん、と諦めかけたその時。

 

何とかオークションサイトで発見(しかも奇跡の新品!)し、
とんでもねえ価格でクリスマス3日前に落札できました。

 

そりゃあまあ長女も大喜びで頑張った甲斐があったってもんですが、
結局長女は言うわけです、「サンタさんありがとう!」って。

 

「サンタさんってすごいな。昔のおもちゃも探してくれるんだね」って。

 

 

うん、でもねすごいのはサンタじゃなく、キミの母なんだよ。


あきらめずにオークションサイトまで手を出して、
父ちゃんのこずかい減らしてまでも手に入れた

キミの母がすごいんだよって。

 

そう言ってあげたかったんです。

 

 

 

で、結局そうまでして手に入れたそのおもちゃはどうなったかっていうと、
ご想像通り、おもちゃ箱の奥底で眠っている訳です。

 

それでまた味をしめて、今年も昔のおもちゃとか言い出しかねないのですよね。

 

・・・だから、ボク言いたいんです。

 

もうこのシステム無くしませんか、って。

 

 

今じゃ小学生がスマホを持つ時代。
学校でパソコンの授業だって必須なわけです。

 

もう、バレるって。すぐにバレちゃうって。

 

だから、いっせーのせ、で皆でやめませんかね?このシステム。

 

サンタ制度をしいている家庭は罰金とかそういう風になりませんかね?

 

 


まあ、大体こういう話を世の中のパパママに提案すると
こぞって「夢が無い」だの「幼少期にトラウマでもあるんじゃ?」
とか言われて、すごく可哀想なものを見るように蔑まされるのですが。

 

いや、至って普通の家庭でしたよ。
クリスマスもありましたしね。

 

 

 

・・・ああ、でも確かに小学校3年生の時に

サンタに「調合金のロボットください」って手紙を書いて寝たら

朝、枕元に「なわとびと画用紙」が置いてあったっけ。

 

それ見て泣きながら

「サンタなんていらない。もうクリスマスは無くていい」

って叫んだっけ。


そうか。

 

 

それか。