マラソン大会と彼女の生き様

ラソン大会。

 

この響き、小中学生にはたまらなく嫌なものではないでしょうか?

 

かくいう私も、今でこそ趣味はジョギングです、といっちゃうくらい

走ることが大好きになった者ですが(全然痩せませんが)、

子供の頃はそれはもう走ることが大嫌いで、

ラソン大会なんてテストよりも嫌いで納豆よりも嫌いで

グリーンピースよりも少し嫌いじゃなかったくらいでした。

 

時は経ち、2018年12月。長女(小学校2年生)のマラソン大会。

 

長女も私によく似たせいで足は遅く、

しかも持久力も無いという残念ぷり。

そのうえ対抗心や向上心もないという

ある意味パーフェクトヒューマン。

 

 

昨年のマラソン大会では、

70人中68位という記録を打ち立てておりまして

今大会でもビリの最有力と目されて崇められているようでした。

 

さすがにのんびり屋の長女も、昨年の順位では納得していないようで

今年は何とか60位になりたい、という高いのか低いのかわからない

目標を掲げていらっしゃいましたが、でもまあそう思えてくれただけでも

ずいぶん成長したのかな、と嬉しくなりました。

 

ですので、その3週間前から毎週土曜日は特訓の日として

本番と同じコースを走らせて練習もさせてきました。

 

3週間前はやるき充分で、カバンや水筒を持っていたとは言え

颯爽と走り出す長女についていくのが精一杯で、

これはいよいよ50番台も見えてきた、と大喜びしましたが、

2週間前、1週間前と本番に近づくにつれてどんどんタイムが

悪化していきました。

 

私は長距離走と言うものは走れば走っただけ早くなるものだと

思っていますので(経験からも)、何故こんなに見る見るタイムが

落ちていくのかが全く理解できませんでした。

 

でも、彼女からすると一番最初はやる気にも満ちており、

気候も丁度よかったため早く走れたが、

徐々に寒くなっていくこの気候と、

何回も何回も同じコースを走らされて飽きてしまったようで

そもそもなかったマラソンへの情熱がほぼゼロになってしまったみたい。

 

まあ、こればっかはしょーがないっすよね。

本人が頑張ろうとしてないんだから、いくらやらせても無駄です。

 

 

とりあえず当日は、

10位以内なら素敵なドレス

60位以内なら好きなお菓子なんでも

というにんじんはぶら下げてみましたが、

70人中70位というある意味期待以上の成績を収めてくれました。

 

 

いや、いいんだよ。

完走できたんだからさ。

2歳まで立つこともできなかった子が

止まることなく完走した。

それだけで充分だよ。

ボクはそう思い、娘におつかれさまと声をかけました。

 

 

当日仕事で見に行くことはできませんでしたが、

応援に行ってくれた妻がビデオを撮ってくれたので

彼女の勇士を確認することができました。

 

ほんとに頑張ったね、娘よ。

感動をありがとう。

 

そして応援に行って動画を撮ってくれた妻もありがとう。

 

 

 

でも、

 

ゴール間近でビリが確定し、泣きながら走っていた長女を

 

キミ、爆笑して見ていたよね?

 

 

鬼か。

 

パズーに良く似た子鬼か。

 

 

後から聞いたら、ろくに練習もしてないで何で泣いたのか

わからんから笑えたっていってましたけど、ボクの妻。

 

 

 

あと、来月は次女が幼稚園でマラソン大会なんですけど、

まあ次女は運動神経が良いのですが、

先の長女のように妻が次女に対してぶらさげたにんじんが、

 

 

1位なら素敵なドレス

2~5位以内なら好きなお菓子なんでも

6~10位ならうまい棒3本

11位以下ならおしりペンペン って

 

 

 

やっぱり鬼か。

 

ワシは鬼と暮らしているのか。